森田さん:
2019年入社。28番目の社員として創業2年目に入社し、創業メンバーと共に複数部署の立ち上げ、マネジメントを経験。現在は人事部 採用部門の採用責任者を務める。
前職はメガバンクで法人営業に従事しており、父親が町工場に勤めていた経験から、モノづくり産業のポテンシャルを解放するというミッションに共感して入社。
宇治さん:
2024年入社。入社以来エンタープライズ事業部のカスタマーサクセスを担当し、全社一括導入プロジェクトを推進。
前職では、鉄道業界で次世代高速鉄道の開発に関わっていたが、スピード感と裁量をより求めて転職を決意。
「キャディ」という社名を聞いた時に、「すでに大きく、自分が入る余地はない」と
感じられる方も多いのではないでしょうか。
28番目の社員として入社した森田さんと、2024年に入社して間もない宇治さんが
それぞれの視点から「今のキャディ」をどう見ていらっしゃるのか、話を伺ってきました。
― 宇治さんが入社されてから、まだ1年経っていないくらいでしょうか。
宇治さん:そうですね、今で9ヶ月ほどになります。
― では早速ですが、現在のご担当業務について教えていただけますか。
宇治さん:現在はエンタープライズ事業部でカスタマーサクセスを担当しています。
私はキャディとして初めてプロダクトを「全社一括導入」いただいたお客様を担当させていただいています。
現在こちらのお客様だけでも国内数千人もの方がCADDi Drawerを日々使ってくださっており、今後グローバルでの利用展開も視野に入れて動いています。
― かなりスケールの大きなプロジェクトですね。入社からの9ヶ月間、スピード感やスケール感など、どのように感じていらっしゃいますか?
宇治さん:正直、想定していたよりも遥かに大きなスケールで、スピードも速いと感じています。
私が入社したタイミングでちょうどプロジェクトが全社導入フェーズに入ったばかりで、数百人規模から一気に数千人と、倍々でユーザー数が増えていく状態でした。
やるべきこともどんどん増え、半年とは思えないほどの濃密な時間を過ごしています。
― 人数体制的にも潤沢というわけではない中で、そのスケールに対応されているのですね。
宇治さん:そうですね。大企業であれば2〜3倍の人員をかけて対応するであろう内容を、かなり限られた人数で担当しています。悪く言えば“無茶振り”のようにも感じるかもしれませんが、その分大きな裁量をいただいている状態でもあり、挑戦のしがいがあります。
― なるほど、キャディさんはすでに「外」から見ると従業員数も多く、すでに「出来上がっているんじゃないか」と誤解されやすいフェーズではないかと思います。実際にはまだまだ「余白」があるということでしょうか?
宇治さん:まさにその通りです。実は私も、キャディに入る前は漠然と、「もっと人数の少ないところでダイナミックな仕事がしたい」と考えていました。プロコミットキャリアさんからキャディを紹介された時も「すでに大きいな…」という印象が否めなかったんです。
でも、実際に社員の方と話をしてみると、まだまだ伸びていける余地も大きく、一人ひとりが出来ることの範囲とそのダイナミックさを実感して入社を決めたという経緯がありました。
森田さん:グローバルで600人超、というと大きく見えますが今自分たちがやろうとしているところからすると全く足りていなくて。もし600人で事足りる事業なんだとしたら、600人になった瞬間に「もう何も余地がない」という状態になるのかなと思います。
でも、キャディは全くそうではなくて、自分たちがやろうとしていることからすると倍どころじゃ全く足りない、1,000人、2,000人、3,000人・・・と多くの人の力が必要です。
「日本のスタートアップ」として捉えると600人は多い部類に入るのかもしれませんが私たちが見据えているのはグローバルです。例えばAmazonの600人目の社員で入れるとしたら「もう遅い」「出来上がっている」と思いませんよね、きっと。
― 今では100万人を超える社員が在籍する「Amazonの600人目」、だとすればまだまだ1人1人が際立ち、
ある種「特別」、ですよね。
宇治さん:そうですね。去年からの従業員数の増え方や売上の伸び方を見ても、変化率の大きさを実感しますし、むしろ「まだまだこれから」という印象です。変化のスピードが速く、仕組みも日々アップデートされています。
― 現場で日々その「変化率」や「変化の実感」はどういった瞬間に感じますか?
宇治さん:カスタマーサクセスという業務特性上、売上に比例して業務量が増えますし、新たな知見が日々大量に蓄積されている状況です。1年前のナレッジと今ではまったく違う。個社対応から仕組みへの切り替えなど、1年でガラッと変わりました。知見も仕組みも、顧客数の増加とともにアップデートされ続けています。
― 「成長するから余白が埋まる」のではなく、「成長するほど余白がどんどん広がっていく」ような感覚なんですね。
宇治さん:おっしゃる通りです。顧客が増え、事業が成長するほどに次々と全く新しい課題が生まれ、それを解決し続けます。キャディは成長とともに余白が広がり続けていくと思います。
入社から9か月でそう感じているので、1年、2年もあれば全く違う景色が見えているんだろうなと思っています。
森田さん:特に宇治さんは、全社的にも前例がない仕事に取り組んでいるから。よりそう思われるかもしれませんね。
― そうなんですね、詳しく教えてください!
宇治さん:SaaSは、法務・労務・総務領域といった一部の領域や部署、または一部の業務で導入するということが一般的だと思います。他社を比較してみても、大企業で複数の部署を対象として全社的に導入するというケースは稀だと思います。
例えば、私の担当している企業は、売り上げ5兆円規模であり、その全社員が技術データを扱うために導入しています。全社員がユーザーでありながら、部署ごとの課題に寄り添った解決策をご提案し、活用の浸透まで支援する──こうした取り組みは、他のSaaS企業でもなかなか見られないと思います。
― 導入から活用まで、まさにハイタッチで寄り添っているんですね。
宇治さん:はい。そして、武器であるプロダクトも常に進化している。要望を上げれば改善され、半年前にできなかったことができるようになる。そうした変化とともに自分自身も進化できるという点に面白さを感じています。
― 森田さんから見て「前例がない」と感じるのはどのような部分でしょうか。
森田さん:そうですね。宇治さんが仰った、5兆円規模の企業に全社導入する、というダイナミックさに加えて、図面といった技術情報に関する顧客にとって完全に「コア」の情報に触れているというのはあると思います。
図面は、言語に依存しない“非言語のコミュニケーションツール”ともいえる情報です。オペレーションが同じで、形状や尺度が世界中で共通して理解されるからこそ、グローバルにスケーラブルなアプローチが可能です。それだけ大きなマーケットで、かつ深い課題に対して向き合えるというのはなかなか他にはないと思います。
― 確かにそう考えると、前例を他の企業のケースで想起することは難しいですよね。
一方で、製造業ならではの難しさもあるのではないですか?
宇治さん:もちろんあります。非常に歴史のある業界で、すでに確立された「やり方」がどの企業にもあり、その中で「変える意味があるのか?」という疑念に向き合う必要も出てくるんですよね。だからこそ、ユーザーとマインドの変化を一緒に起こしていく。そこに醍醐味を感じます。
例えば、利用に後ろ向きな反応をされるお客様がいらっしゃって。よくよく話を聞いてみると過去にシステム導入で失敗した経験をお持ちだったんです。
今回は私たちも「一緒に」やっていきますよ、だから大丈夫ですよと声をかけたらぱっと目の色が変わって、じゃあ一緒に工場見て回りましょうと、どんどん前向きに進めてくれるようになった、なんてこともありました。
― すごくリアルですね。そうした環境で働く中で、宇治さん自身のマインドにも変化があったのでしょうか?
宇治さん:そうですね、それも実際にあったなと思います。元々、前職の鉄道会社で次世代高速鉄道の開発を担当していた頃に、内側から変える難しさを痛感していたこともあり、「外から変える」ということに強い意義を感じていました。
ただ、実際に入ってみて、キャディの熱量の高さや、改善への意欲、行動力に触れて、改めてその実感が強くなったなというのは自分でも思うところです。