- 2016.01.05
- RSSで購読

齋藤 めぐみ|キャリアカウンセラー GCDF-Japan資格者 【ゲストライター】
リクルートエージェントにてベンチャー企業の採用を支援したのち、ソフトバンクグループに参画。人事部にて採用・教育などを担当。リクルートエージェントに復帰し、インターネットサービス企業を中心とした採用を支援。 2007年にキャリアカウンセラーとして独立。2006年、GCDF資格を取得。
私がRA(リクルーティングアドバイザー)として、顧客企業の採用活動のサポートをしていたときに心がけていたことは「顧客以上に、顧客のことを知ろう」ということです。
いただいた求人票を眺めていても顧客のことはわかりません。直接ヒアリングしたとしても足りないかも知れません。私は常に、顧客が人材採用のパートナーとして私を選んでくれたのか、それとも単に候補者のデータベースだけを期待されているのではないか、大いに気にしていました。
そこで私が行っていたことは、このようなことです。
私はインターネット、通信業界を担当していたのですが、毎日、その業界に関するニュース(ネットのメディア、日経産業新聞など)を6媒体ほどチェックして、自分だけではなく同じマーケットを担当するRAと、転職希望者を担当しているCA(キャリアアドバイザー)にメールニュースとしてシェアしていました。
そのほかには下記のようなことを行いました。
上記のような積み重ねによって、顧客企業からも信頼され、自社内でもプロジェクトとして表彰されました。ここまでやると求職者の方にも適切な情報提供ができますし、何よりここまで理解しようとするスタンスが顧客企業からも喜ばれます。
特に、採用ブランドがまだ弱い企業(スタートアップやBtoBのニッチな企業など)を担当すると、顧客企業の代わりに求職者や、間に入るCAに広報し、伝えていくことが必要です。その際に、いただいた求人情報だけではなかなか訴求できません。
その顧客のマーケットがどのようなもので、その中でどのような位置付けにいるのか、そしてマーケット自体の成長性はどうなのか、その企業の競争優位性はどこにあるのか、今後の事業戦略や展開はどのように考えているのかなどをきちんと把握し、理解したうえで広報することで、求職者に自分自身では見つけられなかった新しい選択肢を提案できることにもつながります。
私が最初にRAになったときに上司から教えられたメッセージは、「先入観を持たない、自分の価値観だけで企業を見ない」ということでした。その企業で働く人がいる限り、その企業にはきっと「何か」がある。「何か」は成長性であったり、風土であったり・・・。いろいろな視点で顧客をみることを教えられてきました。
これは人材紹介コンサルタントとして、とても重要なことだと思います。ニュートラルでいるからこそ、顧客企業に興味を持ち、「知ろう、知りたい」という気持ちが湧いてくるのです。こちらにとって都合のよい情報だけではなく、多様な視点で、ニュートラルに、その顧客を「知ろう」と興味・関心を持つところから初めてみるのが良いのではないでしょうか。
それが顧客企業からの信頼を勝ち取れるRAのあり方ではないかと思います。
新しい記事が出たら、メールでお知らせします。
齋藤 めぐみ|キャリアカウンセラー GCDF-Japan資格者 【ゲストライター】
リクルートエージェントにてベンチャー企業の採用を支援したのち、ソフトバンクグループに参画。人事部にて採用・教育などを担当。リクルートエージェントに復帰し、インターネットサービス企業を中心とした採用を支援。 2007年にキャリアカウンセラーとして独立。2006年、GCDF資格を取得。
Topics: コンサルタント
お電話でのお問い合わせ 03-5575-5603
受付時間 9:30~17:30(土日祝を除く)