この記事では、基本的な面接の進み方についてお伝えします。
「就活の時にたくさん面接を受けたから流れはバッチリ!」と思っている人も多いと思いますが、新卒感覚のままでは転職活動での面接は乗り切れません。
中途採用だからこそ気を付けたいポイントなども交えながら解説していきます。
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選考の大きな流れ
選考の大きな流れとしては、1次面接、2次面接、3次面接(最終面接)というパターンが一般的です。ただし、2次面接で終了という場合もあれば、4次面接、5次面接まである場合もあります。
面接を受ける際の大前提として覚えておきたいのは、「選択権は半々」ということです。
企業側が候補者を選ぶのはもちろん、候補者側も企業を選ぶことができ、決してどちらかの立場が上というわけではありません。
つまり、面接のゴールは「お互いを知ること」なのです。
面接とは、その人物の人となりやスキル・経験など、本当は一緒に働かないと分からないことを限られた時間で知るための場と言えるでしょう。
また、相手に自分を知ってもらうだけでなく、こちらから相手を知ることも重要です。
ただし、条件面については注意が必要です。細かいことであれば内定が出た後に聞くのがベターです。選考の序盤で条件面ばかりを気にしていると、マイナスの印象を持たれかねないので注意してください。
では、実際の面接の流れを見ていきましょう。
1.導入
あいさつ
非常に基本的なことですが、受付と面接で態度を変えないように気を付けてください。
新卒の場合は誰にでも丁寧にあいさつをする人が多い一方で、中途採用の場合は受付の担当者には横柄に接し、面接官にだけ丁寧な態度を取るという人も少なくありません。
面接官は面接に臨む前に、受付担当者に候補者の印象を聞くことがあります。また、もしその企業に採用された場合、受付担当者も同じ会社で働く仲間の一人になるということを忘れないでください。
面接が始まる前だからといって気を抜かず、誰に対しても失礼のない態度を心掛けましょう。
アイスブレイク
緊張を解いて場を和ませるトークのことです。アイスブレイクはこちらから無理にする必要はありません。面接官がアイスブレイクしてくるようであれば、にこやかにその流れに乗りましょう。
2.自己紹介・経歴確認
多くの面接の場合、履歴書を基にした簡単な自己紹介を求められます。
ここで大切なのは、「話を長くしすぎない」ということです。面接官は一方的に候補者の話を聞きたいわけではなく、質疑応答がしたいのです。自己紹介が長すぎると、本当に必要な「双方向の対話」をする余地がなくなってしまいます。
大体3~5分程度にまとめ、要所を押さえながら端的に、かつ事実ベースで話すようにしてください。
では、自己紹介の「要所」とは何でしょうか。
それは、自身のキャリアの重要な点、キャリアの転換点、相手の企業と自分の経験との接点、です。相手との接点が薄い場合には無理にこじつける必要はありません。素直に自身のキャリアの重要な点について話しましょう。
ここで注意すべきは、アピールを混ぜすぎないことです。
経歴に自己PRを混ぜてしまう人も多いですが、ここはあくまでも事実を話す場面と捉えてください。事実を話すべき場面でアピールを混ぜすぎると、面接官は「事実ではないことを話す人だ」と感じ、警戒されてしまいます。
3.転職理由・志望動機
中途採用の場合、転職理由はほぼ必ず聞かれる項目なので、あらかじめ準備しておきましょう。
まずは本音で話すことが大切ですが、転職理由がネガティブな場合は回答にも注意が必要です。ネガティブな転職理由についてお悩みの方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
【参考リンク】
転職理由をネガティブに回答してはダメなのか
志望動機については、回答を求められないケースも多くあります。
企業側も候補者と対等な関係であると考えているため、この時点では強い志望度を求めるよりも、選考プロセスを通じてよい候補者を惹きつけたいという姿勢でいることも多くあります。
ただし、重要なことは「どこに興味をもって、面接に来たのか」をまとめておくことです。志望動機とまではいえなくても、興味をもったポイントは必ずあるはずです。志望動機を聞かれて「エージェントに勧められたので面接に来ました」と答える人も時々いますが、こういった答えは相手企業に対して失礼にあたるので控えましょう。
4.逆質問
メインの質問が終わったら、今度は面接官から「何か質問はありますか?」と逆質問を求められるケースも多くあります。
逆質問には候補者の企業に対する意識や考え方が表れるので、とても重要なポイントです。逆質問を求められた場合の答え方や注意点については、ぜひこちらの記事を参考にしてください。
【参考リンク】
面接での逆質問(何か質問はありますか?)を通して面接官が知りたいこと
転職活動の場合、面接で求められるハードルは新卒時よりも格段に高くなります。
ぜひ今回お伝えした点に注意して、基本的な流れを掴んでから面接に臨んでください。